2006年8月25日金曜日

BY THE LIGHT OF THE CASH MACHINE

とりあえず私が1曲目を選ぶとしたら、自分が作ったグレンツアーの初日、広島での1曲目のこれを選ぶでしょう。グレンは一番最初に「この曲を書いた時には、この曲がどんなにいい曲なのか自分で気付いてなかった。ファーストがやっと日本で発売になって、この曲をやっとボーナスとして収録できてとってもうれしい」といって、この歌を紹介し歌ってくれた。あの瞬間が私とグレンが一緒に仕事をしはじめた瞬間でもあるので、もとから好きな曲だったけど自分にとっては思い入れの深い曲となった。

ロン・セクスミスとの共作のポップなメロディが印象的な名曲。グレンはこれをソロのライヴでやるときは12弦ギターで弾いて歌う。始めてグレンのライヴを聞いたときはぶっとんだ。ポップス畑で、これだけパワフルなライブをやる人がいるなんてびっくりした。大体ギターを持って歌う男性のシンガーソングライターは(ポール・ブレイディは別として)ライヴが良いといっても、まぁ、たがかしれている。伝統音楽系がうける理由の一つはライヴにおける圧倒的なパワーだと思うが、そんな伝統音楽系にもまけないくらいのものすごいパワーがグレンのライヴにはある。それは「音楽を演奏する理由」とでも言ったらいいんだろうか。

おそらく今年のウチのベスト・ライヴは、グレンの最終日だろう。その予感はもうすでにヒシヒシと感じられる。あぁ〜早く来ないかなぁ!

共作しているロン・セクスミスは、またもやグレンと数日違いで来日し、またもやすれ違い。ものすごく仲のよい二人だけにとっても可哀想。しかしロンって、ほんとあのヌボーーーっとした雰囲気とシャイな感じが本当に素敵だと思う。けっこう大男でもあるよね。いつだったかロンドンのアルタンの打ち上げで一緒になったっけなぁ。懐かしーーーっ。

野崎洋子

英文の歌詞は<a href="http://www.quixoticrecords.com/gt_lyrics.html#cash" target="_blank">こちら</a>