2009年5月24日日曜日

BEST OF TIMES

まさか半年でのうれしい再来日となったグレン・ティルブルック。まだ何がなんだかわからないままに(笑)、このブログも再開ということになりました。

とりあえず、今のところ日本盤発売の予定のないらしいGlenn Tilbrook & The Fluffersの新譜「Pandemonium Ensues」の曲を、訳していこうかと思います。

アルバム冒頭を飾るのは、1月のコンサートでも毎回のように演奏されていた「BEST OF TIMES」です。歌うときには必ず、ロニー・レインに影響を受けてつくった曲だと紹介していましたが、内容はおそらく自伝的な内容で、奥さんのスザンヌと自分の息子たちのことを歌っているようです。

実は、今回のアルバムには、グレンの実生活の視点から歌われていると思われる曲がたくさんあります。「BEST OF TIMES」の他に、「STILL」「HAPPY DISPOSITION」「LITTLE SHIPS」といったあたり。とくに、この曲と「LITTLE SHIPS」は、自分の子どもたちの将来に思いをはせる内容が含まれていて、50代に入ったグレンの最近の心境をうかがわせてくれるようです。

タイコウチ


「素晴らしき日々」

朝早くきみが床に倒れていた
誰よりも大切にしているきみが
ぼくらの赤ん坊が生まれてくるには、まだ6週間あるはずだった
でも完璧な計画だってうまくいかないこともある
救急車を呼んでから、お茶を入れようかと聞くと、きみに笑われた
きみのバッグにあたふたと持ち物を詰め込むぼくは
とても良き伴侶とは言えそうにない

きみの望みは、ぼくがずっと避けてきたこと
落ち込んでいたぼくを支えてくれたのはきみだった
ぼくらの考えは決まったが、何かまずい理由があるかもしれない
でも心にとりつくこの不安、ぼくらが口にすることはない
ふたりで冷静に事実に向き合えば、心を決められるはず
ぼくは頼りがいのある夫になれたか、それともただの付き添いなのか

その昔、こんなふうに言われたことがある
あの2人どうせすぐにだめになるって
今となっては、心からそんな奴らの幸せを願ってやるさ

新しい世代が順番を待って、ドアを叩いている
大人になるってことは、高い山に登るようなもの
ぼくらには男の子が2人いて、前の子どもと合わせると全部で4人
みんなそれぞれ自分の時代に歩み出していくんだ

やがてぼくがこの世からいなくなり
昔の記憶が鐘を鳴らすとき
ぼくのきみたちを愛する気持ちもわかるだろう
ぼくらの思い描いた夢は
これまでの体験すべてと重なりあうだろう
ぼくらは素晴らしき日々を過ごしてきた

ぼくらは素晴らしき日々を過ごしてきた

(訳:タイコウチ)