2008年12月10日水曜日

GROUCH OF THE DAY

1995年の「RIDICULOUS」に収録されたこの曲は、オリジナルは60年代のヒット曲だと言われてもわからないくらい、初期のビートルズを思わせる浮き浮きと楽しいメロディと曲調ですが、歌詞の方は、いつも不機嫌でふさぎ込んでいる男(クリス)が、パートナーの彼女に感謝しているという自伝的な内容です。

今年(2008年)に出た「RIDICULOUS」のリマスター再発盤にボーナスで入っているアコースティック・ヴァージョンも素敵ですよ。

タイコウチ


「今日一番の不機嫌男」

あごさきを胸元につけてしまうのは
なんとか冷静でいようとしてるから
顔が痛みだすのは
警告を振り払おうとするから
ぼくが寝返りを打つと
彼女の顔には微笑みが浮かび
どんな言葉より雄弁に語りかける
彼女がどうしてそんなに気力を保っていられるのかを

今日一番の不機嫌男になったぼくが
やる気をなくして
むっつりふさぎこんでいると
彼女はひとこと言わずにはいられない
そしてぼくはたいてい彼女の言うとおりにする
ぼくは山のように不満をかかえこむことになるけど
それは今日一番の不機嫌男として
当然はらうべき代償なのだ

足が震えだすと
気分は上々、もうすっかりうわの空
彼女が音楽をかけると
ぼくは羽ばたく蝶々のような気分
仰向けに寝そべる彼女が見せる
魅力いっぱいの笑顔は
どんな言葉より雄弁に語りかける
今夜このひとときを彼女が楽しんでくれれば
ぼくはもう危機を乗り越えたかのように思ってしまう
彼女の美しさが損なわれ
のしかかる絶望の重荷が
ぼくの一日を埋めつくしそうになっても
たったひとつの微笑みで、そんなストレスはすべて溶けてしまう

(訳:タイコウチ)