アルバム「RIDICULOUS」の中では、ほんの2分足らずであまり目立つ曲ではないかもしれませんが、言うべき言葉が見つからずに、ひたすら困った困ったという内容の歌詞に対して、まるで開き直ったかのようなやたらとハイパーな曲調のギャップがなんだかおかしくて、けっこう好きな曲です。
タイコウチ
「言葉が見つからない」
言葉が見つからないなんてぼくらしくもない
まるで伸びきったゴムバンドみたいだ
言葉が見つからなくて、目もかすむ
いったいどうしてぼくの手からこぼれ落ちてしまったのか
きみがつくってくれたランチは
どろりと濃いシチューで
なんていったらいいか
まるでレンガを噛んでるみたいで
それできみと話そうとしても
舌は空回りするばかりで
言葉がのどにつかえてしまった
手紙を書こうにも言葉が見つからない
ペンから出たインクは血のように滲むだけ
嫌いな言葉ですら見つからない
いまさら自分で打ち捨てた言葉を使おうなんて
ぼくらしくもない
まるで伸びきったゴムバンドみたいだ
言葉が見つからない、いったいどうして
ぼくの手からこぼれ落ちてしまったのか
(訳:タイコウチ)