2006年9月18日月曜日

853-5937

おそらくスクイーズの曲の中で、もっともつまらなく、しかしアメリカで大ヒットしたのがこの曲。「BABYLON AND ON」からアメリカでの2枚目のシングル。イギリスでの4枚目のシングル。スクイーズのアメリカでの2番目に大きなヒット曲でチャートの32位まで行った。同じアルバムからは「HOUR GLASS」や「TRUST ME TO OPEN MY MOUTH」のヒットもあって、この2曲のビデオは可愛いのに、この曲についてはビデオもなんかいまいち。タイトルとサビはグレンの昔の電話番号/留守電のメッセージから来ているのだそう。これがヒットしたのをみたグレンは「まったくヒット曲なんて本当に意味がない」と思ったのだそう。

ちなみに私の大学時代のヒーローは、ヴァン・ヘイレンだった。しかも時代はちょうど「1984」の時期。「Jump」の歌詞は、今思えば最悪だとしか思えないが、昔はそういうのを聞いていたんですよ、私も。ハイ。歌詞がバカな曲ってのは、やっぱりどうもしまらない。「R35」とかいうコンピを出してTVコマーシャルを打っているレコード会社があるが(たぶんこの曲が入っているんだからワーナーだと思うけど)、35にもなってこんな曲を聞いているんじゃ、どうしようもないよ。(でも余談ながらエディは、今でも大好きなギタリストである)

昨年だったかなぁ、業界の大先輩が定年で引退されたのだけど、その案内のハガキに「30ン年間、このレコード会社で大きなヒットもなく、受賞もなく・・・」と書かれていたのが印象的だった。私もきっとそんな感じで引退していくのだろう。思えば、自分の音楽キャリアをキングレコード時代から眺めてみても、ヒットらしいヒットがない。キングレコード洋楽部のヒット・・・キャスリーン・バトルのCMタイアップや、「チャ・チャ・チャ」のカバーがあったのは、私が入社する前年の話なので、いわゆるヒットというのを体験したことがない。

人に聞いた話によればヒットが出ると大変なのだそうである。「私がこのヒットを作った」という人がたくさんあらわれるのだそーだ。グレンもクリスも、素直に「俺の歌詞がいいからだ」とか「俺の曲がいいからだ」って思えちゃえればいいのにね。

野崎洋子

英文の歌詞はこちら