2006年9月18日月曜日

FOOTPRINTS

雪の中のプロモビデオが印象的な「FOOTPRINTS」。クリスのまたもや落ち込みまくりの歌詞。当時クリスとグレンの仲は最悪だったそうで、このプロモビデオが撮影された日は、記録的な大げんかがあった日とのこと。それから1ケ月二人は口をきかなかったのだそうだ。

クリスは人生最悪の時期で離婚のプロセスにあり精神的なフラストレーションから大金を使いまくったのだそう。たとえばロンドンで最も高いホテルであるTower of Londonに1ケ月滞在して1ケ月間ビルをチェックしなかったとか。先日もUncutだったかのインタビューで、高い車を買ってきて奥さんに「子供の学校の費用も払えないのに!」と泣き叫ばれたというエピソードをクリスは告白していた。いわゆる買い物依存症みたいな感じだろうか。

ポップスターのそういう常軌をはずした行動は、凡人の私には理解できない。ワールド系でも頭のおかしい奴はたくさんいるけど、やっぱりポップ界の連中はかなり頭がおかしい・・・と時々偏見の目で見てしまう。

そういやブーも、ポールもやっぱり、ものすごくヘンである。ロビンもすごくヘンだ。でもブーやポールやロビンは、それでも私は彼等のことを・・正しいかどうかは分からないけど自分なりに理解できていると思っているし、本当に彼等とは非常にまれな仕事上の信頼関係を持てていると思う。これからもしかしたら一緒に仕事をしなくなる時期がくるのかもしれないけれど、今、こうして彼等とうまくやれていることは、私にとって一生の宝物になるだろう。私は彼等と仕事をしていて幸せだし、彼等も同じように思っていてくれるといいなといつも思っている。

そんな風に他のアーティストとは、普通に話ができるんだけど、時々グレンは、グレンをとても遠くに感じることがある。特にグレンが過去のものすごい話を聞かせてくれそうになるたびに、おもわず逃げてしまう私がいる。万が一聞いたとしても自分の中でうまく消化できず、これはいったいなんなんだろうと自分自身に重くのしかかってきてしまう。本当はきちんとそういう話を聞いてあげて気の聞いた答えを返してあげられるようにならないと、こういう仕事をしている人間としては役不足なんだろうけど。

つくづくドライに仕事をできない自分がイヤになる。他のプロモーターさんはどうやって仕事してるんだろうか。まぁ、みんな悩んでいるんだろうな、口に出さないだけで。

でも、まぁ「ONE FOR THE ROAD」を撮ったエイミーですらも「ものすごく変わっている」とグレンとクリスを評して言ってたもんなぁ。そういうエイミーもかなりエキセントリックだけどさ(笑)。ブーも、あれだけ変わったブーですら、同じようなこと言ってた。だからやっぱり凡人には理解しがたい二人なのかもしれない。

ちょっと今日は重いネタでした。ま、がんばってプロモーションしまーす。「FOOTPRINTS」に戻りますが、この曲、きっとライヴでもやってくれるよね。次回は明るいネタで行きます。

野崎洋子

英文の歌詞はこちら