2006年9月19日火曜日

REINVENTING THE WHEEL

せっかく野崎さんが「THE GENITALIA OF A FOOL」を取り上げてくれたので、 ついでに同じアルバムから「REINVENTING THE WHEEL」も紹介してしまいましょう。女性ファンの皆さんは、毒を食らわば皿までも、というつもりでお読み ください(笑)。

タイトルの「車輪を発明しなおす(reinventing the wheel)」とは、すでに発明されている車輪を、ゼロからもう一度発明しなおすというところから、「何の役にも立たない無益なことをして時間をつぶす」という意味です。この 曲がいったい何を歌っているのかは、「GENITALIA OF A FOOL」と似たような テーマである、とだけ言っておきましょう。サビのところではもちろん、グレンは「車輪を発明しなおしているんじゃない(I am not reinventing the wheel)」と強弁(?)しています(笑)。

同じような歌は、XTCのアンディ・パートリッジも歌っていましたが(アルバ ム「ORANGES AND LEMONS」収録の「PINK THING」やアルバム「WASP STAR」収 録の「BROWN GUITAR」)、イギリス人この手のあっけらかんとした自虐的下ネタ好きは、モンティ・パイソンなんかのユーモア・センスに通じるのではない かという気がします(一応権威づけでフォローしているつもり(爆))。

ちなみに曲の方は、まさにグレン節全開で、いかにもスクィーズなメロディが展開する品のいい室内楽ポップという感じですね。

タイコウチ


「車輪を発明しなおす」

気が向かない人づきあいは避けているんだ
ぼくにはいつもいっしょにいる友だちがいるから
仕事の休憩には理想の相棒なのさ
海をゆく孤独な船乗りと同じこと

べつに無駄なことをやってるつもりはない
ただあの特別な感じが好きなだけさ
ぼくらはいつだって
宣教師のような熱意で一体となるんだ

来客にも電話にも応えない
もっと充実した時間をすごしたいだけなんだ
ずいぶん忙しくしていると思われてるんだろうな
でもほんとはこうしてDVDを見てるだけなんだ

べつに無駄なことをやってるつもりはない
ただあの特別な感じが好きなだけさ
ぼくらはいつだって
宣教師のような熱意で一体となるんだ

ぼくとぼくの小さな友だち
外では雨が降っているときだけ
彼は陽の光をあびることができる
彼は陽の光をあびることができる

今日はどのくらい時間をかけようか
2分間のいかしたポップソングか、それとも三幕ものの芝居にするか

べつに無駄なことをやってるつもりはない
ただあの特別な感じが好きなだけさ
ぼくらはいつだって
宣教師のような熱意で一体となるんだ

(訳:タイコウチ)


英文の歌詞はこちら