グレンの最近のライヴでは、屋外練り歩きの定番曲(?)でもあるらしい「GOODBYE GIRL」(79年の「COOL FOR CATS」から)です。一目惚れした女の子にいいようにだまされてしまう、まぬけな男のお話ですが、だまされたことに気づいた男が、あからさまにくやしがるわけでもなく、すっとぼけて、どこかで彼女を見かけたらよろしく言っといてくれ、という結末が、なんともとほほな笑いを誘います。
テーマ的にはジョン・レノンの「ノルウェイの森」にもちょっと似ていますが、あの歌にはもっと辛辣なものが隠されていたいたように思います。
ちなみに、タイトルの「GOODBYE GIRL」は古い(と言っても60年代後半?)アメリカ映画から取られたものなのでしょうが、映画の方は、いつも悪い男に引っかかってだまされてしまう、けなげな女性(娘が1人いる)が主人公でした。
そういえば、取られた物と奥さんの出て行った先に関しては、歌詞違いのヴァージョンがあるようです。また、ガーンジー(Guernsey)というのは、英仏海峡にある島の1つだそうですが、これってイギリス人にだけ通じるジョークなのでしょうか。
タイコウチ
「さよならの得意な女の子」
彼女に会ったのはプール・バー
名前は聞きそこねたけど
なんかいい娘だと思ったんだ
ぼくのことをよくわかってくれそうな感じ
部屋がぐるぐるまわりだすような気がして
にこっと笑った彼女は
うっとりするほど優雅で
ちょっとした気品すら感じられたんだ
リノリウムの床に反射する太陽の光に
はっとしてぼくは目覚める
彼女はどこかと見まわしたけど、その姿もうはなかった
さよならの得意な女の子
グッバイ・ガール
グッバイ・ガール
彼女が泊まっているモーテルへぼくは連れていかれた
彼女の部屋は2階だった
やかんが1つにコーヒーカップが2つ
ドアには番号がついていた
あなたのことまだあまりよく知らないからと
おやすみのキスをしただけで、ぼくたちは寝ることにした
朝になってその理由に気がついた
ようやく目が覚めたというわけだ
リノリウムの床に反射する太陽の光に
はっとしてぼくは目覚める
彼女はどこかと見まわしたけど、その姿はもうなかった
さよならの得意な女の子
グッバイ・ガール
グッバイ・ガール
ぼくの青いアドレス帳がなくなっていた
スポーツクラブのロッカーの鍵も
コートのポケットに入れていたお金も
でもまあいいか
ぼくの奥さんは家を出てガーンジー島へ行ってしまった
だからカモにされたとあわてる必要もない
もしあの子に会うことがあったら
よろしくいっといてくれ グッバイ・ガール
リノリウムの床に反射する太陽の光に
はっとしてぼくは目覚める
彼女はどこかと見まわしたけど、その姿はもうなかった
さよならの得意な女の子
グッバイ・ガール
グッバイ・ガール
(訳:タイコウチ)