2006年9月22日金曜日

IS THAT LOVE?

スクィーズの曲をどれか1曲、ラジオで宣伝のためにかけさせてくれると言われたら、私はこの曲を選びたいと思います。アルバム「EAST SIDE STORY」から、大好きな「IS THAT LOVE?」を紹介します。

フックの効いたイントロから、とにかくたたみかけるように緩急自在なメロデ ィとコードの展開、ビートルズ風のいかしたコーラス、ポップながらも硬質なギターソロ。エンディングのしゃれたピアノは、エルヴィス・コステロが弾いているのだそうです。

歌い出しからして「きみはぼくのあげた指輪を石けんのそばにおきっぱなし」 なんて、鮮やかにイメージが浮かぶ見事なフレーズだと思いますが、これは当時結婚したばかりのクリスの実体験なのだそうです。きっと「両脚をテーブル に上げて」のくだりも本当の話なんじゃないかと想像します。最後の、彼女が 直してくれたベッドのシーツに指のあとが残っている、なんて描写もほんとに鋭いですよね。誰でも思い当たるようなちょっとした男女の日常の一瞬を捉えるクリスのペンが冴えわたった曲ではないでしょうか。

タイコウチ


「それが愛?」

きみはぼくのあげた指輪を石けんのそばにおきっぱなし
それが愛といえるだろうか?
きみがぼくのお金を使いはたしたから、ぼくたちはもう一文無し
それが愛といえるだろうか?
調子が良くなればなるほど
女の子たちは忘れてしまう
愛とはどういうものなのか

きみは服を脱いだまま家の中を歩き回る
それでも、それでも…?
からかうような目でぼくを部屋から追い出す
それでも、それでも…?
状況がきつくなればなるほど
ぼくの口は饒舌になってしまう
愛とはそういうもの

置き手紙をぼくに叩きつけて出ていったきみが
こうしてまたこの家でぼくのことを見ているなんておかしいね
両脚をテーブルに上げ、本とグラスを手にしている
愛のせいできみはあれこれ思いをめぐらせているの?

きみはぼくのはったりを見抜いた
ぼくはそんなに面白い男じゃない
それでも愛はある?
ぼくの財産は凍結、きみのは暴落
それでも、それでも…?
変装したキューピッドだけは
なんとか生きのびてきたみたい
それが愛というもの

置き手紙をぼくに叩きつけて出ていったきみが
こうしてまたこの家でぼくのことを見ているなんておかしいね
両脚をテーブルに上げ、本とグラスを手にしている
愛のせいできみはあれこれ思いをめぐらせているの?

きみがぼくのベッドを直してくれた 指のあとが残っている
これが愛、なのだろうか
冷静になればなるほど
愛とはたやすく見つけられるもの
そう、それが愛というものなのだから

(訳:タイコウチ)


英文の歌詞はこちら