2006年9月26日火曜日

TRUTH

アルバム「PLAY」に収められたこの曲は、表向きは男女の関係を歌っているよ うに見えますが、当時のスクィーズの事情をある程度知ってしまうと、まさに クリスとグレンの関係としか読めなくなってしまいます。インタヴューでも、 クリスはこの詞をグレンへの謝罪のつもりで書いたと言っていますし、グレン もクリスの誠実さが表された素晴らしい歌詞だと高く評価しています。とても シンプルな言葉で綴られていますが、その後の2人の関係を思うと胸をしめつ けられるような内容でもあります。曲もまた、カントリー調のシンプルな構成 と覚えやすいメロディで、サビの「真実というのは、ぼくのいちばん苦手なものなんだ(The truth is not my middle name)」という決めのセリフもうま く生かされています。

タイコウチ


「真実」

きみには嘘をついたし、ずっとだましてきた
いったいなんて友だちなんだろうね
でもきみは昔からずっとつきあってくれている
ぼくのことをいつか変えられると思いながら
きみに引っぱられて歩いてきたけど 遅れをとってしまった
僕たちの愛はもう終わりに近づいてきたね
だんだん苦しくなってきて ぼくは悟ったんだ
もう昔のようにはいかないってことを

真実というのは
なかなかうまく説明することができない
真実が
またぼくを困らせようとしている
真実を言わなければいけなくなると
ぼくの血は逆流して熱くなったり冷たくなったり
真実というのは、ぼくのいちばん苦手なものなんだ

きみは希望を結びつけたロープを投げてくれた
海の深いところまで
そこは恋人たちが
謎という潮に流されながら泳ぐところ
本当のところはよくわからないけど
ぼくはきみのようにしっかりした女の子にはふさわしくないんだ
きっときみの方がぼくよりずっと価値のある人間だから
これが本当の真実だとどうか受けとめてほしい

(訳:タイコウチ)


英文の歌詞はこちら