2006年10月2日月曜日

DOMESTIC DISTORTION

タイトルを直訳すれば、「家庭内のゆがみ」ですが、そのままではあんまりなので少し意訳しました。自分の乱れた生活が原因で、娘と疎遠になってしまった父親が、久しぶりの再会で娘に赤ん坊が生まれたことを知る。ぎこちない会話をしながら、これから2人の関係が修復できるかどうかも自信が持てない男の情けない心情が、洗練されたAORっぽいサウンドに乗せて歌われています。 ペダル・スティールが効いてます。作詞は(作曲とともに)グレンなのです が、想像力だけでこんなスケッチをさらりと描いてしまえるほどに、ソロ活動 を始めてからのグレンの作詞術の成長には目を見張るものがあります。


「ぼくたちのゆがんだ関係」

ぼくたちの絆は切れてしまい ぼくはきみをわきに押しやってしまった
長い年月が失われてしまったけれど ぼくたちにはまだいまここという時がある

きみに会うのは怖い
うれしいけれど困惑している
きみが勇気を出して
ぼくに会いたいと言ってくれた

悪かったのはぼくの方 恐れる気持ちもあるけれど 
仲直りをして新たなスタートをきろう
2人で前に進んでいく理由を見つけられるなら

自分たちの手荷物を確かめなおし
お互いの考え方を分かちあおう
ぼくも大人になって
きみのことを理解すべきときがきた

ゆがんだ関係の影からすべり出していく
はっきりわかっているのは 不確かだということだけ
自分の気持ちなのにどうにもとらえようがない
ぼくが絶対行きそうもないどこかへ向かって
ぼくたちは旅に出る どこにたどり着くかはわからない

今ではきみもパートナーを見つけ 落ち着くところへ落ち着いたという
小さな男の赤ちゃんもいるってことは ぼくももうおじいちゃんというわけか

ちょっとショックだけど うれしい知らせだね
ぼくは自分で責任をとれない性格なんだ

過去はページを閉じた本の中
ぼくがめちゃくちゃにしてしまい きみに迷惑をかけた
そのことに全然気づいていなかったぼくをどうか許してほしい

きみのことを思う気持ちはどこかにあるはずなんだ
でも保証はできない
ぼくたちの未来はこれからどうにか変えていけるものなのかどうか

(訳:タイコウチ)


英文の歌詞はこちら