2008年12月3日水曜日

BLACK COFFEE IN BED



ライヴでは、バンドでもソロでも定番のこの1曲、スクィーズの代表曲といってもいいと思います。

第一印象では、ノートについたコーヒーの染みを見て、別れた彼女を未練がましく思い出しているようにみえますが、実は、独り身になった身軽さでさっそく次の彼女とデートをしているという、ちょっとそんなのありなのか、という変な内容です。もしかすると、新しい恋人とのデートというのは、負け惜しみのはったりなのかもしれませんが、後半調子が上がってきているところをみると、そうでもなさそうです。というわけで、この曲の歌詞は、個人的にはなんだかすっきりしない謎の染みとして、私のノートに残っているのです。

タイコウチ


「ベッドで飲んだブラックコーヒー」

ぼくのノートについた染みは
きみがコーヒーカップをおいた跡
ページにはさまった灰を見て
つい我を忘れてしまったみたいだ
きみに手紙を書こうとしてたんだ
今夜のぼくの気持ちは
ノートについた染みみたいなものだって
それを見てきみに言われたさよならを思い出す

きみがあんなふうに出ていくなんて
ほんとに信じられないよ
傷ついて、頭にきて
でもこの苦しみの中には喜びもある
これでぼくはシングルになれたから
ぼくの瞳には愛の炎がきらめきはじめる
そしてノートにはまた新しい染みが
今夜新しい恋人とともに

情熱の失われた唇から
キスを求める唇へ
もうきみの愛情に
ぼくが求めるものは何もない
ノートについた染みが
残っているだけ
夜更けまできみと過ごし
ベッドで飲んだコーヒーの思い出として

もう彼女は行ってしまった
そしてぼくにも調子がもどってきた
ノートについた染みを見ても
何も思うことはない
もう彼女は行ってしまった
そして僕は新しい友だちとデート
唇にあふれる情熱
そしてベッドで飲むコーヒー

(訳:タイコウチ)