2009年6月19日金曜日

BLACK SHEEP



初めて聴いたときには、バート・バカラックなんかを思わせる60年代風ポップスの軽快なトランペットの調べやピアノの伴奏に、木もれ日を浴びながらボートで川下り、なんて光景を勝手に思い浮かべたりしていたのですが、歌詞を読んでみると、実はけっこうつらい内容です。

「黒い羊(black sheep)」とは、もともと群れの中ののけ者とか、厄介者というような意味があり、イギリスの古い童謡にもあります。さびで繰り返される’baa baa’というのは、日本語では「メーメー」という、いわゆる羊の鳴き声の擬音語です。ちなみに、この曲のギターソロは、童謡の「BLACK SHEEP」のメロディー(日本では「きらきら星」として知られているメロディーと同じ)をなぞっていることを、ファンの方の指摘で教えてもらいました。

作詞・作曲のクレジットは、スティーヴン・ラージ&グレン・ティルブルックの順番なので、作詞はスティーヴンの担当なのかと思いますが、あまりに救いのないこの歌詞の展開に、この爽やかでポップな曲調、聴いている私たちはいったいどう反応したらいいのか、なかなかに悩ましい歌です(笑)。

タイコウチ


「黒い羊」

草地へとさまよい出てはみたものの
どうしても眠ることができない
ぼんやりと立ちつくし、ただ思いをめぐらす
ぼくの人生、メーメー、メーメーとただ鳴くだけの羊
のけ者の黒い羊、メーメー、メーメー鳴いている
ひとりぼっちの黒い羊、メーメー、メーメー鳴いている

ときどき断られるのが怖くなって
自分自身を傷つけてしまう、深い傷ではないけれど
流れ出る自分の血を見て、しっかりしなければと言い聞かせる
そしてぼくの人生は遠ざかっていく、メーメーと鳴きながら
のけ者の黒い羊、メーメー、メーメー鳴いている
ひとりぼっちの黒い羊、メーメー、メーメー鳴いている

きのう見た太陽の光は素敵だった
大好きな太陽を見ると、ぼくの悩みも解決しそうな気がする
(太陽が大好き)でもこの足元がおぼつかない
太陽が大好き、それはぼく自身が選んだ生き方
今日はもう太陽がどこかに隠れてしまったみたいだ

(訳:タイコウチ


初めて聴いたときには、バート・バカラックなんかを思わせる60年代風ポップスの軽快なトランペットの調べやピアノの伴奏に、木もれ日を浴びながらボートで川下り、なんて光景を勝手に思い浮かべたりしていたのですが、歌詞を読んでみると、実はけっこうつらい内容です。

「黒い羊(black sheep)」とは、もともと群れの中ののけ者とか、厄介者というような意味があり、イギリスの古い童謡にもあります。さびで繰り返される’baa baa’というのは、日本語では「メーメー」という、いわゆる羊の鳴き声の擬音語です。ちなみに、この曲のギターソロは、童謡の「BLACK SHEEP」のメロディー(日本では「きらきら星」として知られているメロディーと同じ)をなぞっていることを、ファンの方の指摘で教えてもらいました。

作詞・作曲のクレジットは、スティーヴン・ラージ&グレン・ティルブルックの順番なので、作詞はスティーヴンの担当なのかと思いますが、あまりに救いのないこの歌詞の展開に、この爽やかでポップな曲調、聴いている私たちはいったいどう反応したらいいのか、なかなかに悩ましい歌です(笑)。

タイコウチ


「黒い羊」

草地へとさまよい出てはみたものの
どうしても眠ることができない
ぼんやりと立ちつくし、ただ思いをめぐらす
ぼくの人生、メーメー、メーメーとただ鳴くだけの羊
のけ者の黒い羊、メーメー、メーメー鳴いている
ひとりぼっちの黒い羊、メーメー、メーメー鳴いている

ときどき断られるのが怖くなって
自分自身を傷つけてしまう、深い傷ではないけれど
流れ出る自分の血を見て、しっかりしなければと言い聞かせる
そしてぼくの人生は遠ざかっていく、メーメーと鳴きながら
のけ者の黒い羊、メーメー、メーメー鳴いている
ひとりぼっちの黒い羊、メーメー、メーメー鳴いている

きのう見た太陽の光は素敵だった
大好きな太陽を見ると、ぼくの悩みも解決しそうな気がする
(太陽が大好き)でもこの足元がおぼつかない
太陽が大好き、それはぼく自身が選んだ生き方
今日はもう太陽がどこかに隠れてしまったみたいだ

(訳:タイコウチ