2009年6月16日火曜日

HAPPY DISPOSITION



この曲は、「MELANCHOLY EMOTION」と同様、グレンとクリス・ブレイドの共作で、クレジットでは、グレン&クリスの順番なので、グレンの作詞に、クリスが曲をつけたということではないでしょうか。内容的にも、ツアー三昧のグレンのふだんの暮らしと家族への思いがよくあらわれているように思います。ちなみに、タイトルの’happy disposition’というのは、「気楽で前向きな性格」というような意味です。

そういう日常の思いがストレートに綴られている歌詞のわりに、曲の印象はけっこうヘヴィーなのですが、実はこの曲のリズムとコード感、ストリングスやコーラスのアレンジなどは、ポール・マッカートニーがシャウトするビートルズの「HELTER SKELTER」から来てるんですよね。でも、一聴してそれほどあからさまにそうとは感じられないのは、原曲(?)を特徴づけているノイジーでメタリックなギター(ベースとドラムスもうるさい)の音が、この曲ではやや控えめに抑えられているからだと思われます(それでもグレンの曲としてはうるさめですが)。後半のアレンジは、「I AM THE WALRUS」あたりの雰囲気もあり、ビートルズ・ネタでけっこう楽しく遊んでいる印象があります。ストリングスのアレンジは、ベースのルーシーによるものです。

タイコウチ


「気楽にいこう」

アトランティスから来た男のようには泳げない
料理をしてもかえってきみに迷惑をかけてるみたい
いろんなところで撮った記念撮影には
ふたりいっしょの写真がほとんどない

オーストラリアのクイーンズランド国立公園で
ギアをローに入れてゆっくり走っていたら
湖のそばに涼しそうな日陰を見つけた
これから何週間か、ここを我が家としよう

テントを張って、椅子やコンロやテーブルを準備する
闇の中、目を楽しませてくれるのは
夜空のワイドスクリーンに浮かぶ
南十字星と天の川

三ヶ月後、ロンドンに戻ってきたぼくたちは
ちょうど地球の裏側から帰ってきたというわけだ
こちらは冬になり、霧雨が降っているけど
かわいい息子や娘といっしょにいられるのがありがたい

子どもたちと過ごせる時間は刻々と過ぎていくが
今日が何曜日かなんて気にせず、ただ毎日を楽しむだけ
ひとつ屋根の下、みんなで暮らす
でも明日になればまたぼくたちは離ればなれになる

夜空を汚すよけいな明かりは何もない
ぼくには特にすることもない
今宵この我が家で
きみとふたりでいっしょに過ごす

ぼくには特にすることもない


* 「アトランティスから来た男」(The Man from Atlantis)は、昔のTVドラマのタイトル。

(訳:タイコウチ)