2008年12月20日土曜日

ELEPHANT GIRL

もともとは1982年のシングル「WHEN THE HANGOVER STRIKES」のB面だったので、あまり有名ではないかもしれませんが、チャーミングなメロディを持つ佳曲だと思います。最近では、2002年のベスト盤「BIG SQUEEZE」や、今年の夏に出た「BBC SESSIONS」にも収録されています。

「BIG SQUEEZE」のクリス自身の解説によると、近所に住んでいたスキンヘッドの男の子とインド人の女の子のカップルをモデルにした「象モノ」の歌の1つで(他に「THE ELEPHANT RIDE」という曲もあります)、サウンド的には初期のTHE WHOを意識してるとのこと。そう言われてみると、キュートなコーラスやたたみかけるドラムスが、なるほどという感じですね。

タイトルにもなっている「ELEPHANT GIRL」は、思いきって「象使い」としてみました。インド人だから象使いとは、あまりにステレオタイプですが、まあポップソングなんてそんなものです(笑)。

タイコウチ



「あの娘は象使い」

彼女はぼくに気があるみたい
ぼくも彼女に気があるんだ
でもふたりのあいだには距離がある
毎朝彼女が歩いているとき
ぼくたちは目で伝えあう
思いを、気持ちを、関心を

クラブで見た彼女は
ファンクのリズムに手を広げていた
きらきらと輝いて見えた
音楽が終わるまで
友だちとずっといっしょにいた彼女は
なんとインド人だったんだ

象使いのあの娘に会いたいな
お互いのことよくわかりあえる気がする
目と目が合って探していた愛が見つかる
きみのそばに近づいてみたいんだ
きみのそばに近づいてみたいんだ

ぼくの方を見ているあの娘に
会ってみたいんだ
ぼくはがんばってみる
彼女の肌の色はぼくとは違う
髪はつる草のように編んでいる
ぼくはそこをよじ登るんだ

ぼくはいつも足を引っ張られる
そんなことしなさとは口先だけで
友だちが邪魔をする
やつらのジョークがぼくの気持ちを傷つけ
彼女の心は即座に閉ざされる
なんて気が利かないやつらなんだ

ぼくは彼女に気があって
彼女もぼくに気があるみたい
彼女との距離が縮まる
彼女が信号の方に歩いてきて
ぼくは線路の方に歩いていく
大切なのはそういうこと

ぼくが10まで数えようとして
5まできたら、彼女はまた
どこか遠くに消えてしまう
ぼくはまた自分の勇気をこづいて
あこがれの彼女を探す
ためらうことは何もない

(訳:タイコウチ)