2008年11月29日土曜日

HOURGLASS




グレンのライヴでも定番のこの曲、いったい何を歌っているのでしょうね(笑)。クリスのインタヴューによると、この曲は、グレンの提案で、ふたりが事実上初めていっしょに作った(つまり同じ部屋でお互いにあれこれ言い合いながら書いた)曲だそうですが、歌詞としては大して語るべき内容のあるものではないそうです。あえて言えば、危機一髪であせっている状況の悪夢を断片的に再現しているという感じでしょうか。

タイコウチ


「砂時計」

大きなドアを思いきり叩いているみたい
誰もぼくのノックに応えてはくれない
もう床にばったり倒れそう
誰もぼくのからだを捕まえてくれない
砂時計にはもう砂の粒は残っていない
ぼくの腕時計は止まって、針も動いていない
乗組員はみんなもう船から避難している
明かりはついていても、中には誰もいない

そいつを橋のところまで連れて行け
水中に投げ捨てるんだ
泳げるかどうか見てやろう
岸までもどってこれるかどうか
家には誰もいない
みんな外に出ている
明かりは全部つけっぱなしで
ブラインドがおりている

受話器に向かって叫んでいるみたい
誰もベルの音を聞いてくれない
険しい丘を駆け上っているみたい
誰もぼくが走っているのを止められない
砂時計にはもう砂の粒は残っていない
ぼくの腕時計は止まって、針も動いていない
時間の針はこぶしを振りかざし
盤面ははずれて、バネにぶらさがっている

砂時計にはもう砂粒が残っていない
細かな赤い砂粒
ぼくの腕時計は止まって、針も動いていない
小さな緑の蛍光色の針

(訳:タイコウチ)