1985年のアルバム「COSI FAN TUTTI FRUTTI」に収められたこの曲は、親友同士だった女性と男女の仲になってしまったことで、友情という名の何かが失われ、互いに傷ついてしまう結果になるという内容で、モチーフとしては、その後のアルバム「DOMINO」の「SLEEPING WITH A FRIEND」へと引き継がれています。ただし、「SLEEPING WITH A FRIEND」とは違って、この曲では、彼女にも語り手にも、互いに特定のパートナーがいたというわけではないようなので、単なる不倫的な関係の破局というよりも、もっと微妙な男女の機微が歌われているような気もします。
タイコウチ
「ぼくは祈ることをおぼえた」
彼女はぼくに優しくしてくれた
彼女の思いは率直で
何の偏見もなく
思いやりがあった
箱に入った古着を調べていく彼女の様子が
とびきり素敵なのは、親友なら誰でもわかるはず
彼女はぼくに優しくしてくれた
嘘をつかずにすむように助けてくれた
ぼくの言葉をきちんと聞いて
本当のことをわかってくれる
いちばんの友だちと恋に落ちたとき
ふたりの友情が終わってしまうなんて思いもしなかった
ぼくは祈ることをおぼえた
毎晩
心の奥深くにうずく
この痛みをいやすために
ぼくは額にしわを寄せ真剣に悩んだ
恋に落ちてしまったぼくは、いったいどうしたらいい?
いちばんの友だちと恋に落ちたとき
ふたりの友情が終わってしまうなんて思いもしなかった
ぼくが習いおぼえた教訓は、ふたりの問題を解決できなかった
火がついて、ぼくはやけどを負ってしまった
そしていちばんの友だちと恋に落ちたとき
ふたりの友情が終わってしまうなんて思いもしなかった
(訳:タイコウチ)