2009年1月5日月曜日

OBSERVATORY

グレンの最初のソロアルバム「THE INCOMPLETE TILBROOK」(2001年)に入っている「OBSERVATORY」は、エイミー・マンとの共作で、彼女の「LOST IN SPACE」(2003年)の2枚組限定盤では、エイミーとグレンのデュエット・ヴァージョンも聴くことができます。ついでながら、エイミーのヴァージョンとグレンのヴァージョンでは、若干歌詞が違っています。前回来日したときのグレンの話では、この曲は基本的にエイミーの書いた詞に、グレンが曲をつけたのだそうですが、何となく歌いにくいところがあって、自分が録音するときにはあとから歌詞を少し変えてたのだそうです。

結婚している女性と恋に落ち、天体観測所でデートを重ねていた男が、終わりを予感しつつ、ふたりの関係を振り返る、そんな内容です。天体観測所でのデートの様子は、ちょっとした映画の一場面のように光景が浮かびますね。

スクィーズとエイミー・マンと言えば、アルバム「RIDICULOUS」の「DAPHNE」(クリスのエイミーに対する横恋慕)を思い出しますが、もしかしてクリスは、エイミーと天体観測所に行ったことがあるのか、妙に気になってきました(笑)。

タイコウチ


「天体観測所」

彼女には結婚している相手がいて
ぼくは寂しいひとり暮らし
たぶん最初から勝ち目のない勝負だったのだろう
そんなわけでぼくたちは出会い、時計の針を動かしはじめた
それが何かの役に立ったかって?いや何も
こんなふうになるとはわかっていたつもり
そして今、傷ついたふたりが話し出すのを見守っている

でも少なくともぼくたちは冷静でいられた
大きな天体観測所に向かう道すがら
そこでは空高くつるされた惑星を見やり
2階ではあたりをめぐる小さな星々を眺める
ぼくたちがたどりついたのは
光輝く月がだんだんと欠けていくのが見れる部屋
ぼくに見込みがないのはわかっていたけど
少なくともぼくたちは冷静だった

楽むことは楽しんだが、いざ
ことが終わってしまえば、そこに愛があったとは認めたくない
そして、いったい何を考えていたんだろう、なんてうそぶいてみる
ぼくたちが夜空を見上げたあの部屋には
相変わらず望遠鏡の覗き窓が備えつけてあるのだろう
もうきみの友だちとは会えないんだろうな
ぼくたちの関係はもう行き詰まってしまったから

でも少なくともぼくたちは冷静でいられた
大きな天体観測所に向かう道すがら
そこでは空高くつるされた大きな惑星を見やり
2階ではあたりをめぐる小さな星々を眺める
ぼくたちがたどりついたのは
光輝く月がだんだんと欠けていくのが見れる部屋
ぼくに見込みがないのはわかっていたけど
少なくともぼくたちは冷静だった

彼女には結婚している相手がいて
ぼくは寂しいひとり暮らし
たぶん最初から勝ち目のない勝負だったのだろう

(訳:タイコウチ)