2008年11月27日木曜日

SLEEPING WITH A FRIEND

1998年のアルバム「DOMINO」から、「SLEEPING WITH A FRIEND」です。内容は読んでもらえばわかるように、女友達と一夜を共にすることで、妻との関係と友達との友情を両方とも損なってしまった男の情けない嘆き節です。

クリスの不倫ものとしても、あまりひねりのない歌詞という感じがしますが、グレンの書いた曲の方も、身もふたもない内容に合わせてか、イントロのギターのリフからして大仰で開き直ったかのような泣きのフレーズに、なぜかぐっときてしまいます(笑)。「歌謡ロック」という言葉が頭をよぎります。もはや「演歌ロック」といってもいいかもしれません。スクィーズのベスト盤に入れてほしいとは思いませんが、この曲にはなぜか抗いがたいベタな魅力があると思っているのは私だけでしょうか(爆)。

ちなみに、男女の友情の一線を越えてしまうというテーマは、すでに1985 年のアルバム「COSI FAN TUTTI FRUTTI」の「I LEARNT HOW TO PRAY」にも見られます。

タイコウチ


「友達と寝てしまった」

ティッシュをとってくれないか
きみの手を差しのべてほしい
この泣きたい気持ちをどうかわかってほしい
ぼくが馬鹿だったんだ
友情との境目にある
越えてはいけないあの一線を越えてしまった
自分のこのベッドで
ぼくたちは一夜を共にしてしまった
後味はひどいもので
今となってわかりきったこと
彼女とのあの友情はもう消えてしまった

彼女が着たあの裾の長いナイトシャツは
ほんとはきみが着るはずだった
もしきみがあの場にいてくれたら
あるいは もしぼくが
結果として選んでしまった
あんな行為を
思いとどまる努力をしていたら
これでぼくたちの関係も終わりだろうか
もう何もなかったふりなどできないね
ぼくは友達と寝て
きみのことを傷つけてしまった

鉛筆をとってくれないか
きみの心を開いてくれないか
ぼくの今の気持ちをきみに書いて伝えたいんだ
ぼくたちはいっしょに飲んで ベッドに飛び込んだ
ぼくはひとしきり楽しんで
そして友達をひとり失った
ぼくたちはいっしょに寝て その罪の意識をぬぐうことができない
今となってはわかりきったこと
彼女とのあの友情はもう消えてしまった

(訳:タイコウチ)