「エブリバディ・サムタイムス」
支配階級の気前よさは
仲間内の名誉を汚された者だけに向けられる
気の毒だけれど罪をあがなうには時間がかかる
悪い記憶を忘れるにはそれなりの時間が必要なんだ
きみの居場所にはいつだってぼくたちがいるのだから
この温かいお湯の中に
体をひたせば、いずれ全部消えていくはず
今回はしくじったけれど
いつだってまた次のチャンスがある
あそこではみんなが権利を主張して言い争ってばかり
きみは十分努力したし、冷静だった
時が立てば、いずれはただの思い出となり
きみの言葉に責任を問われることもなくなるだろう
きみの居場所にはいつだってぼくたちがいるのだから
…
誰だってときには自分の望みに届かないことがある
誰だってそんなことはある
きみはよく考えずにだまされてしまったんだろう
ときには
誰だってそんなことはある
数字なんて適当にごまかして、うまく切り抜ければいい
不平を言うやつらを突きとめて、その文句は無視してやれ
もっと家族とすごす時間を増やし、ペンキ塗りも覚えるといい
目立たないよう、しばらくはそうしていれば大丈夫
きみの居場所にはいつだってぼくたちがいるのだから
(訳:タイコウチ)
この歌は、おそらく仕事で大きな失敗をしてしまった友だちのことを、「誰だって失敗してしまうことはある」といって慰めるという内容だと思うのですが、その仕事がけっこう派手なものだったのでしょうか、何かモデルとなる実際の事件があるのかもしれないという気もしますが、よくわかりません。
このアルバムでは3曲あるクリス・ブレイドとの共作ですが、ソロになってからのグレンの作品には、自伝的な家族ものに加えて、ちょっとシリアスな社会性をもった曲、特にいろいろな意味で社会の中でうまくやっていけない人たちを描く歌がけっこうあると思います。